PIRIKAはじめました
あけましておめでとうございます!
年明け2週間は記憶が無いくらい仕事が忙しくて、あっという間に過ぎてしまいました。
改めて離島医療の厳しさを身体で感じていましたが、最近良く思うことがあります。
「これは『離島医療』じゃない!『離島』で『医療』しているだけだ!」
と、思いはじめてしまいました。そう、思ってしまったんです。
奄美大島が大都会で僕が大きな病院で働いているからなのかもしれませんが、家と病院を往復しているだけの毎日に少し悲しくなりました。
離島医療の魅力は
「その島に愛を注いだら注いだ分だけ、その愛が返ってくる」
ことだと思ってるんですけど、日々の診療に追われて自分の小さな「愛」は真っ黒な海にただただ呑み込まれて、消耗されていくのを感じていました。
「この島を愛したい、、精一杯愛してみたかった、、パタ、、」
となりそうだったので、先日のお休みに奄美大島に来る前からやりたかった「海のゴミ拾い」をすることにしてみました。
奄美大島に来る前、オーストラリアやノルウェーで出会った自然を愛する人たちに刺激され、僕たち夫婦は「環境に良いことがしたいね!」と興奮していました。
「今度、奄美大島に行ったら海をめちゃんこ綺麗にしたいね!」と言っていたのですが、いざ来てみると仕事が想像以上に忙しくて、もともと体力のないコトク は休みの日に何とか体力を充電する日々でした。
そんな中、少しずつ心が消耗していく僕をみて妻が「今度の休みは海に行こうか!ゴミ拾いしてみようよ!」と提案してくれました。
その夜、僕たちはゴミ拾いの計画を立てていると、こんなアプリを見つけました。
京都大学の学生が作った「ゴミを拾った写真をあげるソーシャルグッドな新しいタイプのSNS」です!
世界中でこのアプリが広がっていて、一人一人の小さな行動が目に見えて世界を良くしていくのがわかる。素敵なアプリです。
そして、先日はじめての「ゴミ拾い」+「PIRIKA」投稿をしてみました。
家から15分の所にある「大浜海岸」に行ってきました!
お家の近くにこんなに綺麗な海があったとは、、
でも良くみてみると異国情緒溢れるプラスチックゴミがあちこちに転がっていました。
軽く海岸を歩いただけでゴミ袋一杯になりました!
終わった後の爽快感!!
PIRIKAに投稿すると、、
「いいね」じゃなくて「THANKS」と「コメント」が沢山つきました!!
優しい、優しい世界だ!!
そしたら、先日僕の患者さんが「先生、私ね海のゴミ拾いしたり人のためになることしたいんです」ってお話があったのでPIRIKAをお勧めしました。
僕の社会的処方です。
やっぱり僕がしたいのはオラオラ系の離島医療じゃなくて、こういうフワフワ系の離島医療なんだなあと改めて思いました。
今年は仕事もしっかりしつつ、自分の想い描く優しい離島医療をこの島に届けれたらと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。
「お風呂場にハブがいて噛まれました」〜離島医療あるある
「お風呂場にハブがいて噛まれました」
あ〜、離島医療あるある。
いや、ナイナイ!
お風呂場にハブは滅多にいない!こわい!
あけましておめでとうございます!!
先日の救急外来当直ではお風呂場でハブに噛まれた男性が救急車で来られました。
「お風呂場にハブ!?こわー!!」
と奄美に来た実感がやっとこさ湧きました。
ハブに噛まれた場合はハブの抗毒素を打つ場合と打たない場合がありますが、これは救急の先生と外科の先生で意見が少し違います。
救急の先生としては、20%の人が抗毒素を打つことによってアナフィラキシーショックが起きることがあるから慎重に打つ人と打たない人を見極めるとのことですが、
外科の先生はハブに噛まれて腐った足をいつも切断しているためアレルギーとか言ってられない、と躊躇せず抗毒素を打ちます。
しかし抗毒素よりも大事なのは、噛まれた部位をすぐに切開し、洗浄することです。
ハブの毒素は筋肉などの細胞を破壊して行くため、噛まれた場所からどんどん壊死していきます。そして、ハブの口の中の嫌気性の細菌がその壊死してドロドロになった細胞を栄養にして繁殖するとガスが発生し足がパンパンに膨れ上がります。
切開して空気を入れることによって、嫌気性の菌の繁殖を防ぎます。そして、壊死した細胞を洗い流すことで、菌の繁殖を防ぎます。
足を切断するかしないかは時間との勝負になります。
この方は、切開した先の筋肉は壊死所見(筋肉が黒ずんでいる)はなかったので足を切断せずに済みました。
ハブ咬傷恐ろしいです!
Habu a nice day!!
世界一幸せな洗濯でした
奄美大島に引っ越してきました!!
実は小徳は引越しの際、悪徳引っ越し業者に間違って頼んでしまい、荷物が届かないというトラブルに巻き込まれました。
病院やホテルに泊まりながら、なかなか落ち着かない生活が続きました。
やっと荷物が届き、少しずつ普段の生活に戻ってきました。
臨月なのに飛行機に乗ってついてきてくれた妻にこんなに大変な思いをさせてしまい本当に申し訳なかったです。
慣れない病院の当直用のベッドで寝て、赤ちゃんのために買った洋服や思い出の品も引っ越し業者に持ってかれてしまい、今産まれたらどうしようと不安な日々が続いたと思います。
やっと荷物が届きましたが、平日は自分も慣れない職場での仕事で帰りも遅く、妻は重たい身体で1人で部屋の片付けをすることはとても辛かったと思います。
今までは妻のご両親が近くに住んでいたので、色々と頼ることが多かったですが、これからは自分がもっと妻を助けなければいけないと改めて思いました。
先日、やっと新居に移ってきました。
ずーっとやろうと思ってたけど出来なかった「水通し」をすることが出来ました。
やっと平和な日常が戻ってきたなと実感しました。
ドタバタしてるうちに、もう38週です。
なんとか君が出てくる前にお父さんとお母さんは準備を整えたよ。
もういつでも大丈夫です。
絶対幸せにするからね。 パパより