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幸せな国

どうも、小徳です。

野生のネギを食べてます

小徳は立派な人より、幸せな人になりたいです。

でも、まだまだ若僧なので幸せが何なのかは、はっきり分かりません。

ある国の人たちに、『幸せですか?』と聞いて『幸せです』と答える人が多い国には、何があるのか、皆さん気になりませんか?

ということで、常に幸せな国ランキングで上位を占める北欧のノルウェーに行ってきました。

みてください、トナカイが歩いてますよー!


川の水も飲めちゃいます!!

おや?このサンダルを履いている足はどなたでしょうか?

何だか見たことある草履がありますね。

この草履はもしかして、、

ノルウェーのDr.コトーことGry先生でした!!

大きな釣り針が刺さった時のペンチ

ババーン!!

Gry先生とは小徳が研修医でDr.コトーの島で研修している時に偶然お会いすることができたのです。


オーロラの下で、船に乗って隣の島まで往診に行っている、そんなGry先生の離島医療を見てみたくてノルウェーまで来てしまいました。

短い滞在でしたが、Gry先生は病院だけじゃなく、ノルウェーの圧巻の大自然に小徳を連れ出してくれました。

伝統的なノルウェー料理。釣った魚を海水と玉ねぎとニンニクで煮込む。海水がとても綺麗。

そんな中で、Gry先生とお話ししていて、ノルウェーの医療は自然と近いところにあるなと思いました。

先生はうつになりそうな患者さんがいたら「山に登りなさい」といい。

腰の痛い患者さんにはころころとした石の転がる浜辺を歩くことをすすめる。

僕らはあまりにも薬や医療に頼りすぎているなと気づかされました。

薬や医療はあくまで対症療法であって、根本的な解決にはなっていないことが多いのも僕らは気づいている。

だけど、ただの医師である自分に何かできることはあるのだろうかと思う時がある。

その病気の上流には何があるのだろう。


幸せな国ランキングは、国の優劣を測るランキングではありません。

沢山の国が、どうしたら自分の国が幸せになるのかを考えるための道具です。

僕らが『この国に生まれて来て幸せだ』とそう思える国にするには、僕らに何ができるだろう。

最高にエモくて鼻血が出そうになる。『北欧暮らしの道具店』のオリジナルムービーです。お時間ある方は是非。

あゆしにかむい

今年も奇跡的に2度目のRDAQ(オーストラリアの僻地医療の学会)に参加してきました!!

相変わらず、RDAQは暖かい空気で、Dalbyの時にお世話になった(ダニを取ってくれた)ruralGPのMaxwell先生だったり、木曜島のAndrewや他の先生達と会えて、去年より知り合いが増えてて楽しーぞー!!

Maxwell先生と

そして、去年も踊り狂ったRDAQの最後のパーティーではruralGPバンドが相変わらず最高な演奏で会場を盛り上げてて最高でした。(ボキャ貧)

今年でRDAQは30周年!

Queenslandの僻地医療を頑張る先生の学会が30年続きました。

そんな中で、今回の学会のオープニングは原住民の方の『舞い』から始まりました。

会場は煙に包まれ、ホテルの会場は一気に神聖なものとなりました。

オーストラリアにはフロンティアが植民地として原住民を迫害してきたという歴史があります。

そんな中で2017年にuluru宣言という原住民と原住民でない人々との共生、お互いの文化を理解し合うための誓盟がなされました。

原住民の人はタバコとお酒を好み、甘いものばかり食べていて、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすく、寿命が短い。

本当にそうなのだろうか?

原住民の方に、国から社会保障として住むところが無償で提供されている。

それで人間が生きていくのに十分なのだろうか?

教育も医療も原住民の方はオーストラリア人であるため無償で受けることが出来る。

じゃあ、どうしてタバコを辞めないのか、お酒を辞めないのか、甘いものを辞めないんだろうか。

それじゃあ変わって、日本は原住民に対する差別はなかったのか?

戦争も差別もない幸せな国なのだろうか?

北海道や沖縄、鹿児島の奄美諸島にはアイヌや琉球民族と呼ばれ、その土地にもともと住んでいて、独自の言葉を喋り、独自の文化で生活をしていた。

そこに、日本人が彼らの土地を植民地として侵略し、日本語を喋りなさい、日本の教育を受けなさいと。

自分達の野蛮な文化を捨てなさい、あなたは日本国民です。と。

それでも『あの人はアイヌの子だから勉強ができない』とか『あの家系は島の血が流れているから結婚するな』とか。

カムイ伝より

ずーっと、今でも小さな差別が続いているんです。

どうして、基地を作ることを反対したストライキの人が、機動隊に弾圧されて、『土人』と呼ばれるのか。

『自分は差別していない』

本当にそうでしょうか?

いつになったら、僕らは『自分ごと』として問題を自分の中に落とし込めるのだろうか?

僕らは、学校の授業で習っただろうか?

子供には難し過ぎるから教えないんでしょうか?

いつだって、僕らが本当の学びを受けるのは自然から。

その自然と共に生きる人達が安心して暮らせる世界をみんなで作っていけたらいいですね。

そんなこんなで日本でもついにRDAJ(日本の僻地医療学会)の1回目が開催されるかもしれないとの情報が入りました!

日本の離島、僻地医療もこれからですね!!


小徳のオーストラリア研修も早いもので残り1週間となりました。

あっという間の3ヶ月でした。この3ヶ月は自分にとってかけがえない出会いと素晴らしい経験に満ちたものとなりました。

この様な機会を与えてくださりました、ゲネプロの皆様、1年間お世話になりました上五島の皆様、そしてオーストラリアのかけがえない出会い全てに感謝して、これからもコトク なりに頑張っていこうと思います。

今年はコトク にとって飛躍の年となりますように。

fermented island medicine

ちょっとオーストラリアでステーキばかり食べ過ぎて胃もたれしてる小徳はこの前、姉ちゃんの結婚式のためにエクストリーム凱旋帰国しました。

姉ちゃんおめでとう。

そんで、久しぶりに味噌汁を飲んだ時に。

『うまー、、。日本食うまー、、。胃に優しいー!!出汁うまー!!』

ってなりました。

小徳は常々、日本の離島医療の危機!!的な話をしたり、離島医療をやりたい若者が少ない!とか嘆いてたりして、『これだから最近の若者は、、』とか若者の注意を引きたくて、逆に煙たがられるおじいちゃんみたいな話し方になってますが、、、

今回は違います!

日本の離島医療って今最高に発酵が進んでて、お酒で言うとめっちゃ熟成されてて、通な人には『深みがあってまろやか!上手い!!』って感じのところまで来てると思うんですよ。

例えば、与論島のパナウル診療所の古川先生!

小さな診療所には患者さんが自由に借りれる沢山の本が置いてあったり、島民に向けて体操教室や英会話教室を開いたり

身体だけじゃなく、心も頭もマルッと健康にしてしまう古川先生の離島医療の奥深さ。うまー!!

しかも、予防医学に力入れていて、病気になる前から島民の健康維持しているから医療費が全然かからない!

予防医学で言うと、沖縄の竹富診療所の石橋先生は言わば若きカリスマ職人で

竹富町という300人あまりの島の住民の健康状態を数値的に分析し、何が問題かを地域住民や行政と話し合い予防医学に徹底的に取り組み

なんと島民の喫煙率を40パーセント近く減らしたり、毎年6-7件近くあった脳梗塞や心筋梗塞などの救急搬送も3-4年で0件に減りました。

そんな石橋先生は2017年に健康寿命のばそうアワードで厚生労働大臣最優秀賞を受賞されました。

どちらの島も小徳は行ったことがないですが、リスペクトしていて、そんな風に島を美味しく発酵させたいと思っています。

西洋文明が来る前の日本人は

お国が税金で米は持ってっちゃうし、お肉は食べちゃダメって言うし、、

大豆でも米でも魚でも何でも発酵させて、収穫の時期を過ぎた穀物を次の収穫の時期まで食べ繋げるような工夫をしてきたんですよ。

発酵食品って、その土地にあるものを使った、持続可能で、自給自足の生活をするための先人の知恵。

しかも、健康に良いし、栄養満点。

日本の離島医療を英語の論文でバンバン世界に発信したら、日本の発酵食品みたいに海外の離島医療のコアなファンからめっちゃウケるんじゃないですかね?

それで、オーストラリアのruralGPという高品質な離島、僻地医療を常に生産し続けるシステムと、この美味しくて健康的な日本の離島医療がミックスされて、お洒落にパッケージしてあって、お洒落なお店に売ってたら買いますよね?

もはや離島医療はサブカルチャーってより、こう生きたい、よく生きるってこういうことでしょ?的なカウンターカルチャーだと思うんですよ!

これから、日本の僻地、めっちゃ健康で美味しくなっちゃうんじゃないですかね?

しかも、めっちゃ医療費安くてすみますよ?聞こえてます?国の偉い人?

そんなこんなで、日本食を食べて一気に元気になった小徳は木曜島での最高な研修を終え、次はcooktownです!!

そして、告知ですが7/27にそんな古川先生が年に1回行う離島医療塾が鹿児島であります!!

小徳は今年初参戦!!楽しみー!!

逆に、離島医療は興味ないけど、発酵食品に興味湧いたって方は渋谷ヒカリエでFermentaton Tourism Nipponがやってますので行けないコトク の代わりに行って来てください。