4〜5月小児科研修
お久しぶりです!医師会病院研修医の小徳です!
4、5月は市立病院の小児科で研修をしております!甑島から一転、市内の大きな病院で研修が始まりヒーヒー言っております、、
市立病院は喘息などのプライマリーな疾患から脳症などICU管理が必要な重い病気まで幅広く患者さんが集まってきます。言わば鹿児島の小児科医の最後の砦です!
1日の流れは
7:30〜回診
7:40〜採血
8:20〜朝全体カンファレンス
8:40〜チームカンファレンス
救急対応など病棟業務
水曜、金曜は退院カンファレンス
木曜は全体カンファレンス
17:00〜チームカンファレンス
カンファ三昧だけど、小児科の先生みんな優しいのでカンファ苦手な小徳もボコボコにされずに済んでます
甑島では1歳から90歳まで色んな年齢の患者さんが来ましたが、やっぱり子供が来ると緊張しました。
子供のよくかかる病気と大人のよくかかる病気が違うのもあるけど
子供の場合、泣き叫んでいて、どこがどう悪いかわからないし、親は不安もあって、沢山の情報と質問を滝のように浴びせてくれるので、それを頭の中で整理するのでいっぱいいっぱいです。
でも、子供の体は全部新品のパーツで出来ているから病気に関しては意外と簡単に考えられる
高齢者だと糖尿病があって高血圧があって腎不全もあって、、と色んな原因が混ざりまくっているけど
子供は症状と病気が一対一の対応をしている
耳が痛かったら中耳炎だし
下痢をしてたら腸炎だし
それでもおかしかったら全身性の疾患を考える
まあ、頭ではわかっていてもその症状にたどり着くまでが難しい
一歳くらいの子供は頭触ってもお腹触っても泣きまくるからこっちが泣きそうになります
でも子供はやっぱり可愛い
どんなに忙しくても子供を抱っこしたら可愛くて体力回復する
ずっと泣いてた子供が元気になったらホッとする
小徳も子供が欲しすぎて想像妊娠で母乳が出始めて大変です
この2ヶ月で島のお医者さんとして子供を診れるようがんばります!!
最近覚えた英語
「Today is the first day of the rest of my life.」
この春新しいことをはじめる全ての人に
Dr.コトーに会いに「甑島探検隊」
甑島探検隊!甑島探検隊!
(二日酔いで)90歳の胸借りる!!
はい!はい!はいはいはい!鹿児島市医師会病院研修医の小徳羅漢です!
日曜日は森田さんa.k.a 甑島探検隊と甑島の観光ブックには載ってない様なディープでドープな場所に行こうぜブラザーってことだったので行ってきました!
小徳 ところでどんなドープな場所なんだいブラザー?
森田氏 グランドキャニオンよりもグランドな場所さ!
小徳 それは最高にイルだね!
道無き道を鎌を使って進み
崖を登り
岩を登り
途中森田さんが珍しい草とか花を教えてくれるけど食い意地のはった小徳は「それは食べれるんですか?」しか言いませんでした
甑島には大学の教授とかも調査に来るほど植物の宝庫らしいです!
辿り着いたのは東シナ海の大パノラマが見渡せる崖から突き出した2畳ほどの平らな場所
そこで飲むビールは最高でした
そして内川内の滝でマイナスイオンを浴びてお肌ピチピチになり
無事に帰ってきました!
今週で甑島の研修も終わり、まだ定置網漁とか海釣りとか、やり残したことが沢山あるので夏に是非またきたいと思いました!
初めての離島研修、とても勉強になり、普段体験出来ないことが沢山あって、とても充実した1ヶ月でした
甑島にまた修行して医者として立派になって帰って来るぞー!
Dr.コトーに会いに「診療編」
こんにちは!鹿児島市医師会病院研修医の小徳羅漢です!
全然仕事の話をしてないから島に遊びに行ってると思われそうなので、お仕事の話をします
まず1日の流れ
8時30分 引き継ぎ
9時00分〜外来(往診)
11時00分 ティータイム
12時00分 昼休み
14時00分〜外来(往診)
15時00分 おやつタイム
17時00分 終了、晩御飯
おやつタイムとご飯の間がほぼノータイムなので圧倒的スピードで太ってきます
外来は2代目Dr.コトーの内村先生が全部自分でやってみなさい!でも何かあったら聞いてね!というスタンスで任されます
※これは鹿児島大学から実習にきていた学生との茶番
今まではお薬出すのも検査するのも指導医の許可が何だかんだ必要なため、安心ではありますけど、そこには責任感をあまり持てませんでした
でも、今は薬1つ出すのも、どの薬を出せばいいか?この診療所には何があるか?この薬を使う時の病名は?副作用は?とか色々考えることがあって、とても勉強になります
知識も経験も浅いので、患者さんの前だろうが必死で教科書やガイドラインを読みながら診療します
レントゲンもCTも自分で撮ります
なので、じゃあレントゲン撮りましょう!とも気軽に言えない
まずはしっかり聴診器を使ってじっくり胸の音を聞くことが大事
内村先生に怒られたのは
往診の時、元気そうなおじいさんがいて「特に変わらないですよー困ったことも特にないです」って言われて、前のカルテにも特に書いてないし、元気そうだったので、おしゃべりして
「じゃあお大事にしてくださいー」と帰ろうとしたら
「胸の音はきいた?」と内村先生に言われて聞いてみたら
ザーザーと駆出性の雑音が第2肋間胸骨右縁に聞こえました
国試通りの大動脈狭窄でした
「初めて会った患者の胸の音は絶対聞かないとダメ、前の人のカルテとか信じずに、ちゃんと自分の耳で確かめないと」
こんな感じで、全部任せっきりな様でそっと後ろから見守ってくれて、必要なところで適切なアドバイスしてくれる
俺もこんな指導医になりたいなー
1つ1つ自分が選んだ治療や選択が正しかったのか、家に帰って不安になるけど
スーパーとかで会った時に「先生おかげさまで良くなりました!ありがとうございました!」って声かけていただいたりしたときはホッとしますし
この、患者さんとの距離感が離島医療、地域医療の良いところなんだと思う
最後にオスラー先生の言葉をのせて終わります
「我々は患者と共に学びを始め、患者と共に学びを続け、患者と共に学びを終える」
それではみなさん今週もがんばりましょー!!