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お産がとれる家庭医になるために

コトクは今週末は大阪で産婦人科専門医試験でした。

五島列島で総合診療して、3ヶ月オーストラリアのへき地、離島医療の旅をしたので、2年同期たちから遅れて産婦人科専門医試験になりました。

でも、全然回り道とかじゃなくて、全てが繋がって今の自分がいるんだなあと感じています。お産がとれる家庭医までもう少し。

筆記試験は難しかったのですが、面接は周産期も腫瘍も不妊も内分泌どの分野も奄美大島でやってきたことだったので、改めて「この道は間違ってなかった」と思えるものでした。

奄美大島では産婦人科医として、お産も、癌の予防、診断、化学療法から緩和ケア、人工授精までの不妊治療、月経困難症から更年期障害、子宮脱などの女性のヘルスケア、緊急疾患の搬送など全てを学ぶことが出来ました。

結果は10月頃になりますが、どうか受かってて欲しいです。

専門医になれば産婦人科医のいない島に妊婦健診いったり、1人で頑張ってる産婦人科の先生のお手伝いができたり、学校で性教育ができるかもしれない。

改めて、自分を育ててくれて部長やまわりの助産師さん、スタッフの皆さんに感謝申し上げます。

とゆうことで、また色々活動を再開していきます!

来月8月12日は商店街のお祭りがあるので、奄美暮らしの保健室もわたあめ配ったり、アイスコーヒー配ったりするので、是非遊びにきてください!!

大きな河

すっかり寒くなってきましたね。今年もあと少しで終わりです!!早い!!

ちなみに、11月11日小徳は誕生日でした!!28歳!!めでたい!!

これからもよろしくお願いします。

小徳は産科総合診療医を目指して、現在は鹿児島大学病院で産婦人科の研修をしています。

医局という、白い巨塔の底辺で相変わらずヒーヒー言いながら、なんとか頑張っています。

先日、医局の同門会というOB会みたいな会がありまして、偉い先生達が集まる場所で発表を行いました。

毎年、新入局員は何かしら発表しなければいけないので小徳は『世界のDr.コトーに会いに』というGoing My Wayな題名でオーストラリアやノルウェーでの離島医療について話してきました。

オーストラリアの木曜島のSam先生は隣のパプワニューギニアまで国境を問わず、患者さんを助けていて

ノルウェーのGry先生はオーロラの下で船に乗って隣の島まで往診に行ってたり

日本では僕らのDr.コトーこと瀬戸上先生がアルバカーキで開かれたWONCA(世界家庭医機構)の学会で初回の「Island Medicine Award」(離島医療賞)を受賞されました。すごいことです!!

本当におめでとうございます!!

初めて瀬戸上先生のもとで研修医として離島医療を経験した時に『離島医療は一つの学問だ』とそう感じました。

そして、今、世界中で起きているこの流れを見ていると、世界が変わる瞬間を見ているのではないかと感じました。

ジョン・ホプキンズ大学生物学教授のカール・P・スウォンソン博士がおっしゃった様に

『学問』とは、河の流れのようなものだ。
大きな河もその始まりはちょろちょろと流れる水。
人と人の研究の力を集め、色んな考えの流れを汲み入れ、だんだんと大きくなり、『学問』という河は深みを増し、広くなっていく。

カール・P・スウォンソン博士

僕は改めて『離島医療は一つの学問である』とそう思いました。

この『離島医療』という大きな河に世界中から大小様々な川が流れ込んでいます。

僕もその一つになれたらなと思っています。

今年もたくさんお世話になりました。来年の小徳もよろしくお願いします。