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一度しか通らない道

こんにちは!!小徳です!!

この前、学生さんに一般内科医と総合診療医の違いはあるんですか?

って聞かれました。

これは、完全に小徳の理解、勝手な解釈ですけど

内科の先生は自分が医学知識や専門技術を高めていくことで、社会に還元していくアプローチの仕方で

総合診療医、家庭医の先生はその地域のニーズや、その地域に足りないところを見つけ出して、その地域の問題を医学知識だけじゃなく色んな方法で解決していくアプローチの仕方をする、と小徳は思っています。

どっちが良い悪いとかではなくて、どっちも大切なこと。

ちょっと多動気味の小徳にはひとつの専門を極めるより総合診療医として色んなアプローチの仕方で社会に還元できたらなと思っています!

そんなこんなで、離島医療に必要なのは資格より愛だー!!問題点を探し出す洞察力だー!人と人とを繋ぐ人間力だー!!

と、叫んでいましたが。

この前ゲネプロから僻地医療総合診療医の認定書が届きました!!

やっぱり、額縁に入った物を貰うと嬉しいー!!

前言撤回です!資格は嬉しいです!

資格との楽しい日々

そして、さらには小徳は産婦人科の専門も取ろうとしている始末です!

どうも、離島、僻地医療認定医の小徳です!

いえーい!!

これで、どんな僻地でも働けるー!!(ことを認めてるわけではない)

少子化の今、若者は色んな地域で活躍するチャンスですよ。

I shall pass this way but once ; any good, therefore, that I can do or any kindness that I can show to any human being, let me do it now.Let me not defer nor neglect it, for I shall not pass this way again.

Stephen Grellet

この道は一度しか通らない道。だから、役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう――先へ延ばしたり忘れたりしないように。この道は二度と通らない道だから。

若者よ多動であれ。

離島医療文化人類学@オーストラリア

G’day mate! ゲネプロ2期生の小徳です!!

さあ、ここはどこでしょう?

オーストラリアの僻地dalbyに来ています!!

Dr.コトーを目指して鹿児島に行ったら、長崎の五島に行って、どういうわけか今オーストラリアの僻地にいるのだから人生何があるかわかりませんね。

お約束のウンチを踏みました。

ゲネプロの2期生9名はそれぞれ、1年の国内の僻地医療研修をこの3月で修了し、オーストラリア、モンゴル、ネパール、アメリカ、キューバ、離島(日本)と、それぞれの世界の僻地研修へと飛び立ちました。

小徳は最初の1ヶ月はオーストラリアのQueensland州にあるDalbyという街に来ています!

Brisbaneから車で3時間の農業、工業を中心とした人口12000人の綺麗な街です。

僻地といっても、街にはおしゃれなカフェやスーパーもたくさんあります。
なので、ブリスベンを東京とすると茨城、山梨みたいなところとイメージしていただければ、もしくは福岡からの佐賀的な?

広大な土地と牛と野生のワラビーがいます。

最初の1週間は私立のmyall medical practiceというクリニックを見学させていただきました。



Ross先生が指導医で小徳の貧相な英語にも関わらず、丁寧にオーストラリアと日本のシステムの違いを教えてくれました。

Ross先生は小徳の理想とする GP(総合診療医)でDalbyで産科総合診療医として、ひ孫からひいお婆ちゃんまで5世代を守る家庭医です。

オーストラリアのGPはすごいぞー!

特に皮膚科に強い!!(皮膚ガンが多いから)


そして、これは小徳です。

tick(ダニ)が小徳の背中に食い込んで、めっちゃ焦ってメチャクチャな英語でRoss先生に電話したら、週末の夜にも関わらず取ってくれました。

優しくて、紳士的で、教育熱心!!

小徳はこの3ヶ月は医療をしに行くわけではないのです。診断したり、新しい治療法を勉強するわけではないのです。オーストラリアに実際に行って、現地の言葉を学んで、文化を理解し、日本との違い、共通点を比較検討するのです。

これって何かに似ていませんか?

そう、『文化人類学』という学問のフィールドワークです!!

(1)現地語の習得、(2)長期にわたる観察、(3)参与観察ですよ!!

もともと文化人類学は、欧米の人類学者が遠い外国の奥地を訪れて、文化を観察し記述するところから始まりました。欧米の人類学者たちが驚いたのは、「未開」だと思っていた地域にも独自の社会システムがあり、欧米とはまったく異なる方法で、実にうまく機能している、ということでした。(中略)
人類学者たちは次第に、自分たちの文化に対しても目を向けるようになります。外国の文化を観察するのと同じ目線で、自分たちの文化を見つめ直すようになったのです。そうすることで、今まで当たり前すぎて意識もしなかった自分たちの風習や日常的な行為が、実は当たり前のことではなかった、と気づくようになります。
(略)日常の「当たり前」を一歩引いたところから眺める目を養ってくれる学問、それが文化人類学です。

『当たり前』を問い直す文化人類学とは?

オーストラリアの僻地医療が全部そのまま、日本の医療システムに合うとは限らない、でも百聞は一見にしかず。オーストリアの僻地医療を見ることで、日本の医療が見えてくる。

『離島医療文化人類学』、、面白い学問ではないですか?

発見とは人と同じものを見ながら、人の気づかないものを見つけることである ~ セント・ジェルジ(ハンガリー医学者)

それでは、また!!