あゆしにかむい
今年も奇跡的に2度目のRDAQ(オーストラリアの僻地医療の学会)に参加してきました!!
相変わらず、RDAQは暖かい空気で、Dalbyの時にお世話になった(ダニを取ってくれた)ruralGPのMaxwell先生だったり、木曜島のAndrewや他の先生達と会えて、去年より知り合いが増えてて楽しーぞー!!
そして、去年も踊り狂ったRDAQの最後のパーティーではruralGPバンドが相変わらず最高な演奏で会場を盛り上げてて最高でした。(ボキャ貧)
今年でRDAQは30周年!
Queenslandの僻地医療を頑張る先生の学会が30年続きました。
そんな中で、今回の学会のオープニングは原住民の方の『舞い』から始まりました。
会場は煙に包まれ、ホテルの会場は一気に神聖なものとなりました。
オーストラリアにはフロンティアが植民地として原住民を迫害してきたという歴史があります。
そんな中で2017年にuluru宣言という原住民と原住民でない人々との共生、お互いの文化を理解し合うための誓盟がなされました。
原住民の人はタバコとお酒を好み、甘いものばかり食べていて、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすく、寿命が短い。
本当にそうなのだろうか?
原住民の方に、国から社会保障として住むところが無償で提供されている。
それで人間が生きていくのに十分なのだろうか?
教育も医療も原住民の方はオーストラリア人であるため無償で受けることが出来る。
じゃあ、どうしてタバコを辞めないのか、お酒を辞めないのか、甘いものを辞めないんだろうか。
それじゃあ変わって、日本は原住民に対する差別はなかったのか?
戦争も差別もない幸せな国なのだろうか?
北海道や沖縄、鹿児島の奄美諸島にはアイヌや琉球民族と呼ばれ、その土地にもともと住んでいて、独自の言葉を喋り、独自の文化で生活をしていた。
そこに、日本人が彼らの土地を植民地として侵略し、日本語を喋りなさい、日本の教育を受けなさいと。
自分達の野蛮な文化を捨てなさい、あなたは日本国民です。と。
それでも『あの人はアイヌの子だから勉強ができない』とか『あの家系は島の血が流れているから結婚するな』とか。
ずーっと、今でも小さな差別が続いているんです。
どうして、基地を作ることを反対したストライキの人が、機動隊に弾圧されて、『土人』と呼ばれるのか。
『自分は差別していない』
本当にそうでしょうか?
いつになったら、僕らは『自分ごと』として問題を自分の中に落とし込めるのだろうか?
僕らは、学校の授業で習っただろうか?
子供には難し過ぎるから教えないんでしょうか?
いつだって、僕らが本当の学びを受けるのは自然から。
その自然と共に生きる人達が安心して暮らせる世界をみんなで作っていけたらいいですね。
そんなこんなで日本でもついにRDAJ(日本の僻地医療学会)の1回目が開催されるかもしれないとの情報が入りました!
日本の離島、僻地医療もこれからですね!!
小徳のオーストラリア研修も早いもので残り1週間となりました。
あっという間の3ヶ月でした。この3ヶ月は自分にとってかけがえない出会いと素晴らしい経験に満ちたものとなりました。
この様な機会を与えてくださりました、ゲネプロの皆様、1年間お世話になりました上五島の皆様、そしてオーストラリアのかけがえない出会い全てに感謝して、これからもコトク なりに頑張っていこうと思います。
今年はコトク にとって飛躍の年となりますように。