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麻酔科

今週で1.2月の麻酔科研修も終わり!

来月から医師会病院にない科(小児科とか産科とか)を他の病院で武者修行して、12月に成長して医師会病院に帰ってくる予定です!

麻酔科ではもともとカンボジアに行くとか、離島に行くとゆう話をしていたので

モニターや麻酔器が無かったことを想定して五感を使って観察することの大切さを

ママさん麻酔科医達に優しく、時には厳しく(しかも関西弁で)指導していただきました!

とりあえず救命の基本手技である気管挿管の修行をひたすらしました

教科書とかでは「口の右側からブレードを入れて舌を左によけて喉頭蓋を出す」とか書いてあるけど喉頭蓋を出すとこがアバウトすぎる!!

そんな時に先生からもらったアドバイスは「解剖学的に考えれば喉頭蓋は自然と出てくる」とのことでした

「右の口蓋舌弓と口蓋咽頭弓の間に沿ってブレードを進めればそれは舌根に繋がるから自然と喉頭蓋は見えてくる。だから舌を左に避けるだのそんなことはしなくて良い!」


と教えてくれました。

そしたら喉頭蓋の見えること見えること!メキメキできる様になって自信がついてきて天狗になりかけていた時に

麻酔科部長に

「挿管上手くなったね〜!

手技が上手くなることは大事だけど、覚えておかなければいけないのは『自分の技術だけを売り物にしてはいけない。いつか痛い目にあう。』常にその手技がその患者さんにとって必要なことか、患者さんにとって適切なものなのか考えなければいけない」

例えばCV(中心静脈カテーテル)を入れるのが上手くなって色んな病棟で「先生CV入れてください」と自分の患者さん以外の患者さんに入れるのを頼まれるかもしれない

それでその患者さんがどんな病気なのか、なぜCVを入れるのかちゃんと確認せず入れたら

実は抗凝固薬を飲んでて、出血傾向で血腫を作り気道閉塞になり心肺停止、、

なんてこともあるかもしれない

ちょっと挿管ができる様になって天狗になっていたところ医師として一生覚えておくべき言葉をいただき、見事に天狗の鼻は縮こまりました

研修医のうちはどうしても手技ができるのをカッコ良いと思ってしまいがちだけど

やっぱり大事なのは常に患者さんをちゃんと見て、向き合うことなんだよなー

カンボジアでの自主研修を快く了解してくれて、さらには応援までしてくれて麻酔科の先生達には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

来月から協力型病院での武者修行、医師会病院のレペゼンレジデントとして頑張ります!!

そしてなんと来月はあのa.k.a Dr.コトーの島である甑島(こしきしま)で離島研修です!!憧れの瀬戸上先生にお会いできる!!楽しみすぎるー!!